#4

「やぁイツキ。光合成、してる?」
「あっ、おはようヴォーロス。して……うん、光合成じゃないけど、日光は浴びてるよ」
「それはよかった。今日はね、収穫したアルファルファをもってきたんだ。みんな気に入ると嬉しいな」
アルファルファ?これ……食べられるの?」
「もちろん!とってもおいしいよ。ポン酢とか、ごまだれをかけてサラダにする人が多いんだけど、僕としては味噌汁に入れてたべるのもアリだと思うな」
「へぇ~、シャキシャキするのかな?いつもありがと!昼食楽しみにしてるね!」
「こちらこそ!いつもおいしく食べてくれて感謝してるよ」

「…………あぁ、また無難な会話だけで終わってしまった。なんとかして、こう……仲良くなりたいんだけど。もっと研究しておかなきゃ」

「今日はアルファルファをメインにします」
「栄養豊富でおいしい食材だな」
「大変に興味深い」
「ヴォーロスさんのおすすめによりお味噌汁にいれます」
「しゃきっとした歯ごたえが心地良い。ヒンナ」
アルファルファの風味を苦手とする御方も美味しく召し上がる事ができましょう」
「一般的な食べ方であるサラダも勿論あります」
「ごまだれがよく染みていてヒンナ」
「ちぎって掛けるだけと手軽な調理も魅力的であります」
「調べたところハーブティーにもなると言うことです。今回はショロトルさんにお願いしております」
「ふぁ、ひゃい……い、いかがでしょうかっ」
「うむ。程よい温度だ。さすがのお点前」
「いつもお世話になっております。坊ちゃまもハーブの品質に大変満足との仰せであります」
「ぴゃっ!あああありがとうございますぅ!なんとも恐れ多い……!」
ハーブティーで心も体も温めたところで今回はここまで。司会・調理の私、チョウジと」
「ホロケウカムイ」
「スノウ」
「……あっ!僕っ、ハーブティー担当ショロトルでお送り致しましたっ」

「っはぁ~、今日もいい汗をかき申した。明日もよろしく頼みまするぞ、ケンゴ殿、ゴロウ殿」
「おう!お、そうだ犬塚、一緒にシャワーでも浴びようぜ」
「湯浴みにござるか。拙者は獣人故、少しばかり長くなるが、それでも?」
「んなもん気にしなくていいんだよ!ゴロウも一緒にいかねぇか?」
「今回はいいや。また今度誘ってくれる?」
「そうか。んじゃまた後でな!」

「ぷは、やっぱり湯上りにはふるーつ牛乳でありますなぁ。この爽やかな甘みが火照った五臓六腑に染み渡る……ケンゴ殿、いかがなされた?」
「…………参ったぜ……犬塚に負けるとは」
「ケンゴ殿……拙者を見くびっておられましたな?いや、まあそれはそれとして……余り気にせぬほうがよろしかろう。ケンゴ殿の価値はもっとずっと大きいもので」
「うるせぇ!クッソ、誰か一人でもいねぇのかよっ……いっそのこと、年下狙いで」
「外道にござる。それに、越された時のことを考えておりませぬな。そもそも現時点で」
「うああああああ!」