#16

「目星振ります……45、成功」
「さて、じゃあキミは机の上に箱を見つけるヨ」 「箱?」
「見たところ、その箱は黒くてでこぼこしている。途端、キミはその箱から目が離せなくなる「いやああ」。いつのまにか箱を開けてしまったキミは「いやあああ」そこに真っ黒い穴が開いているのを見つける「穴って何穴って何」「ヨルヲ、ちゃんと聞くであーる」。いや、これは、穴ではない?余りに黒い球、それが穴に見えただけだ「こわいこわい」。気づけば窓の外は夕焼けで紅く染まっているヨ」
「えっ、さっきまで夜だったのに」
「どういうことであーるか」
「そう、『あまりにもおかしい』。とってもcrazyな体験をした2人は成功1失敗1d6のSANチェックだ!」
「ひいい……55で失敗、SANは3減ります……」
「32で成功であーる」

「行ってくる」
「おじさん、いってらっしゃい」
「気い付けるんじゃぞ~」

「カァ、カァ」
「……。」

「あっペンキがッ」
「ぐっ」
「すみませんっ!」
「いや、いい」

「アイスおいし……きゃっ!」
「うっ」
「す、すみません」
「いい、大丈夫だ」

「暴れ馬だーーー!!」
「ヒヒーーーン」
「どっ!? ぐあっ!!!」
「だ、大丈夫ですか!?」
「へ、平気だ……」

「暴れ飛竜だーーー!!」
「ぐおおおおお熱っっ」
「熊のおっさん大丈夫か!」
「も、問題は無い……服は焼けたが」

「ただいま」
「おじさん……大丈夫?」
「ああ、生きてる」
「今日も大変じゃったのぉ。疲れたじゃろ、ちゃんこ食って休めや、な」
「すまんな。ありがとう」

「最近タダトモさんどーよ」
「あ~~……なんだかなぁ。さみしさに別のものが混じってるなぁ」
「というと?」
「やりきれなさ、というか、なんというか。あ、半チャーハン追加で」
「おお、食べるねぇ」
「俺山上ってるうちに食う量増えたかもしんないなぁ」
「いいなー山登り……実質休暇だったんじゃ?こっちは襲撃あったのになぁ」
「こっちはこっちで大変だったんだよな。異界化するし」
「でも花見あったって聞いたんすけど??」
「あー、まあな。しかしヨルヲさんが暴走してもう。大勢の前でいろんな人口説いて」
「あぁ……でも俺も桜、見たかった。きれいだったろうな」
「写真いる?」
「そうじゃないんだよなぁ。でも頂きます。あ、俺も半チャーハン追加で」