僕の大好きならいおにいさん

https://twitter.com/meimei_kia/status/1151867207405588480?s=19 https://twitter.com/meimei_kia/status/1152192798625390592?s=19 これは上記のきあさんのイラストを基に蒼鉛が妄想を広げて書いた物です。 20190725 きあさんが挿絵を描いてくださいまし…

深夜

頭痛で一日床に伏した。夜になってやっと収まったと思ったら、今度は寝過ぎて目が冴えて眠れなくなった。布団の上に座して頭を巡らせた。息が詰まったような現状のこと。暗くてよく見えないこれからのこと。しにたい、の気持ちの正体と、やる気の無い自分の…

#41

「……」 「あ、マガミさーん。ラーメン奢ってよ」 「今は、マガミって呼ぶな」 「え? あ、はい」 「……俺は……俺は……」 「マ……えっと。あーどうするんだこれ」 「ラーメン、ならまた今度やるから、さ」 「……う、す」*「セトアニキぃ~でござる」 「セットおにいちゃぁ~~ぶびゅ…

叔父の手紙

叔父の家に泊まるのはこれが初めてでは無かったが、以前は母も一緒だったので、叔父と二人で過ごすというのは初めてのことだった。多少蝉が煩いのは気になるが、木陰の二階建てであり、虫を考えなければ暑い日でも過ごし良さそうであった。 叔父は姉である母…

世界最後の日

陳腐でチープな『世界最後の日』。でもそこに実際にあるのだから仕方が無い。月はもうすぐそこまで迫ってきている。「穏やかなもんだね」 「確かにねぇ」 幾つかの金持ちは宇宙に逃げ出そうとしたが、多くは邪魔が入って失敗したし、残りも長く生きて行けるはず…

ちんちんしろくまとガチャ

「ねぇ、ちんちん見せてよ」 ガチャゲー、俗に言うソシャゲというのは依存性、中毒性ともにとても悪質なものと僕は考えている。しゅわーんしゅわーん、という演出、キラキラとまばゆい光、そして高レアのキャラを当てるこの射幸感。つまりヒトの脳をズブズブに…

#40

「やぁ、イツキ殿。ご機嫌はいかがですかな?」 「モリタカ?」 「拙者は、接写は、夏色のてふてふが真空管から逆立ちで溶け出すようなソテツの根。コップ一杯のはじめましてが目覚める黄色でありますよ」 「?」 「ですからぁ、帽子の点々があるまじきサイリウム形状…

#39

「おはようヨルヲ」 「えっ」「マガン兄ちゃん、今日は海に行くって」 「おうよ。ついてくっか」 「いく」「チャリンコあつあつだー」 「座ってりゃなれるだろ。捕まってろよ」 「しっぽえへへ」 「いじんなボケ」 「兄ちゃんの背中広いな」 「だろ」「おう兄弟、焼きそば2つ寄越せ…

#38

「暑ないすか?」 「今さら?」「冷やし中華ひとつ……「俺分も頼んで」あ?すいませんやっぱ二つで」 「あちぃ~っすよマガミさん」 「お前俺はもっと暑いかんな。毛皮舐めんな」 「いやそりゃそっすけどさー、暑いもんは暑いんすよ人間様もよー」 「おら、お冷やだぞお冷や」…

#37

「祭り、終わっちゃったね」 「寂しいのであります。次の祭りはいつでありますかぁ?」 「その寂しさ、僕じゃ紛らせないかな」 「教官殿……」 「ダメですヨルヲさん。ゴロウさんから言われてるんで」 「タヂカラオ~~っ」 「あぁっ、教官殿!」「くぅっ……! マルコシアス殿…

#36

「世界を滅ぼすのが我の役割」 「役割に縛られる必要はないんですよ」 「むう」 「コーヒーでも飲みましょう」 「ケーキを出そう」 「ボクはクッキーを出してくるよ」 「しんやくうううんわたしわたしあなたのためにっ!」 「はいはい」 「はいはい」 「今日もすみません」 「仕方…

#35

「タリィ~シュウイチさんったらオイラを奴隷のように扱き使うんだよ、海賊よりずっと賊だよ」 「いや、むしろ何でそうなるのが見えてるのにカード勝負したんだよ。勝てる訳ねぇだろあの人によ」 「え? なんで?」 「無知かぁ、そうかぁ。今回で懲りたらもう勝負す…

#34

「御城主さん、出会い頭に抱きついてくるったぁ、色々のご用意は宜しいんでやすね?」 「もちろん洗ってあるよ」 「ほ、本官は向こうに行っておりますので」 「岩戸の御仁も混ざりますかい?」 「タヂカラオも混ざっていいんだよ」 「ん゙ん……っ、それは……」 「アンタらい…

#33

「隠し事は出来ないであります」 「言わない方がいいこともあるでしょうに」 「しかし」 「僕とエッチしたなんてスズカ姐さんに言うことじゃないでしょ」 「ですが」 「それもお外で。歌舞伎町を汚したなんて言われちゃうよ」 「で、でも」 「タヂカラオ。つまびらかにして…

#32

「ひいふうみぃ……と」 「何をしているのだ友よ」 「なっ……んだよ、オレ様は真っ当な商売しかしねぇぞ」 「? ……これは、お面、か」 「祭りで売るもんの確認してんだよ。えー、こいつが、クニヨシデザイン、クリスティーヌデザイン……」 「これが下界のお面という物か。随…

#31

「えぇ、コレがタコ焼きでござんす」 「そうか、コレが……少々大きいが、少年よ、食べてみるか」 「!」 「おっと……アツアツでやす、冷ましながら食べておくんなせぇ、ほれ、ふぅふぅ、ふぅふぅと」 「かたじけない。美味しいか、少年」 「~~!」 「へっへ、喜んで頂けて…

#30

「そうですかそうですか」 「あの……?」 「貴方がタヂカラオさんですかそうですか」 「ノブハル、この方は一体……」 「ええっと……」 「申し遅れました。僕はサモナーズのヨルヲと申します、ええ」 「あ、自分、名前は聞いたことがあります」 「あは、ご存知でしたぁ? えへへ…

#29

「近く、祭があるらしい。少年よ、行きたいか?」 「!」 「そうか、では共に行こう。きっと皆いるだろうし、愉しいだろうから……問題は無い。何かあれば私が守ろう」「今度祭があってな」 「ワシがケンタと回るんじゃな。グンゾウ達も連れ回すが、ええじゃろ?」 「すま…

#28

「名前だと?」 「そっすね」 「そうだな、武士は名を多く持つ。例えばオレだが、犬山道節忠与。詳細は省くが、犬山道節もタダトモもどちらもオレを指す名前だ」 「どちらもタダトモさんって事っすか」 「そうだ。また、ワノクニの武士は出世し役職がかわる時など、何…

#27

「名前、ですか?」 「そっすね」 「確かに……あなたは名前が無いのでしたね。渾名の"マガミ"が浸透してますけど」 「マリアさん、あの、言いにくいんすけど」 「ええ。本来の名ではありません。しかし」 「しかし?」 「私は"マリア"になりたい、そして"マリア"たりたく思…

パイレーツ詳細

木パイ タリー・メルヴィル 明るい 一途な子 銛打ち 天パイ ポール・ドーテン 元気 重火器ブッパマン 水パイ ジョニー・ウォーター マトモ だっはっは 火パイ イードル・ストロガノフ オラオラ 筋肉 暑苦しい冥パイ "ブラック・サム" 無口 低い声 クール 大…

#26

「縄を解いて下さい」 「ええじゃろ? お主も男じゃ。悪い気はせんじゃろ」 「トシオが来てたらトシオがこうなってたんですか」 「あやつ、すばしこっこくての。まぁ、お主もイイカラダしとると思っていた」 「放してくだ……っ、放せっ」 「まぁまぁ落ち着け。儂が一発抜…

#25

「ちぇるちぇるちぇる……」 「何やってんだ魔王」 「ちぇるちぇる踊りだ。勇者に教えて貰ったのだが、なにか商売になるのだろうか?」 「なんねーな。キャッチーさはあるがビミョーな域を出ねぇ、光るもんがねぇな」 「そうか……」 「なんでそこでオメェがしゅんとなるん…

#24

「トシオよ、あれバティムさんじゃね?」 「その横にいるのはどーやらヨルヲさんっぽいな」 「バティムさんにっこにこしてる。にっこにこ」 「多分香水を買いに行くんすかね」 「ヨルヲさん、ギルマス中では一番変人だからなぁ。ああいう人に好かれてるよな、なんか」 …

#23

「マカラさん、背中に乗せて」 「お、イツキ! 待ってろよ、いまオカに上がるからなぁ」 「ワンダー!」「フォーゲル!」 「いつの間にか山に登っていたなぁ」 「登山は素晴らしいだろう、ワニの貴方!」 「そうだなぁ」 「マカラさんが着込んでる」 「キャーマカラサーン」「マカラサンエッチ!」「…

#22

「マルコシアス!」 「? どうした、ニコよ」 「忙しそうだな、私が手伝ってやろう」 「いや、特に忙しいわけでは……まあいい。そこのほ乳瓶を取ってくれ」 「ほ乳瓶? 少年はまだ乳離れしていなかったのか」 「何を言っている。それはモトスミ殿のものだ」 「なんだ……マル…

#21

「あーー、うめぇ。ラーメン最高だな」 「おっさん、チャーシュー麺一つ……お? 緑じゃねぇか。お前もラーメン好きか」 「ノマさんまた外食すか。お金ないのに」 「ウルセェたまにゃ良いだろうがッ。なんなんだ、ラーメンぐらい食わせろよ」 「チャーシュー麺。さすが…

#20

「わっはっは」 「アルスラーン様、わっはっはでは済みません。あれほどスコーンはすぐに召し上がるよう申し上げたはずですが」 「少し居眠りしただけではないか。木陰は涼しぅてのう」 「その結果がこれでございます。ご覧下さい、このはちみつたっぷりのスコーン…

#19

「ふああ……眠いのであ~る」 「ツァトグァどのぉ、拙者がこのカップ完走したらサモブラで相手して欲しいでござるよ~。ドドド開拓してみたいのでござる」 「いやであ~る。ひと眠りしたらジャコバイトするつもりであ~る」 「ええ~っそんなぁでござるよぉ」 「どうし…

#18

「果物を贈るったって、どう贈れば良いのかわからなかったらどうしようも無いじゃないか……はぁ」 「急にどうした、先生」 「先生じゃないよ……イツキ君に果物を贈ったらどうかってアザゼルさんに仄めかされたんだけどさ」 「そうか。それ、オレあんまり役に立てそう…