#19

「ふああ……眠いのであ~る」
「ツァトグァどのぉ、拙者がこのカップ完走したらサモブラで相手して欲しいでござるよ~。ドドド開拓してみたいのでござる」
「いやであ~る。ひと眠りしたらジャコバイトするつもりであ~る」
「ええ~っそんなぁでござるよぉ」 
「どうしてもというならはちみつスイーツであ~るよ」
「仕方ないでござる。ここは自腹を切るでござる。セップク……あっ赤コーラはやめるでござるよぉ」
「お休みであ~る」
「お休みでござるよ」
「後で混ぜてよ」
「あ、ゴロー殿。はちみつスイーツ頼むでござるよ」
「仕方ないな。他に何かいる?」
「メロンクリームソーダ1.5Lも追加でござる」

「あなたのことがすきですきですきですきですきですきですきでたまらないの」
「おまえがいてくれるならほかのだれもなにもなんだっていらないなげだしてやる」
「じぶんじしんも」
「おのれのしんねんも」
「せかいすらも」
「それほどあなたをあいしているの」

「もう何日目かな。同じ夢だ」
「どうした、シンヤよ」
「大したことは無いよ」
「何かあったら我々に相談せよ。そなたの負担が少しでも減ると、我々もまた嬉しいのだ」
「ふふ。……心配してくれてありがとう」

カグツチは、母上を焼きましたゆえ」
「……。」
「父上に処されるのも当然なのです」
「それは」
「黙ってなよ、イツキさん」
「はっきりと覚えております。父上のあの顔。忘れることなどできようか。自分は、未熟者であります。ゆえに」
「わかった? あんまりこいつに断らせてやらないでよ。こいつにはやることがあるんだから、むやみに邪魔しないでよね」
「済みません、兄弟子」
「お前も、そう言ってる暇があったらさっさと炎、扱えるようにしなよ。待ってる人がいるんだから」