#13

「サモナーズ、貴様ラヲツブセバ」
「……悪いけど、ボク達はこの東京で生き延びる。そのためには何だってするよ」
「ガッ」
「アプリ解除。βチーム、敵拠点制圧完了した」
スマホ、壊さないんだ。サンゾーちゃんは甘いねぇ」
「後でサモナーズに入ってくれるかもしれない」
「そこが甘ちゃんなんだよねぇ。復讐はこわいよ?悪魔のオレっちが言うんだから間違いない」
「それでもボクは希望を捨てないよ」
「……理解に苦しむな。さっさと帰還するぞ」
「トウジちゃんはお堅いねぇ。でもサンゾーちゃん。オレっちも、ね」

「……主君よ」
「タダトモ。今回もお疲れ、ありがとう」
「オレは、貴方について行きます。どこまでも」
「……そうか。ありがとう」

「あっあっ、せんちょ、ワイもうあかん……!」
「ふんっ、ふんっ、イっちまえ!」
「あっ、でるうっ! 出てまうっっ」
「ぐ、俺も……!」

「はぁ、ご主人はんに会いたいわ」
「うるせえな。来るときは来るだろうが」
「今会いたいねん」
「今アイツは山だろうが」
「だから会いたいねん……」
「ふん」
「ご主人はんが今来たら3Pやで」
「冗談じゃねぇ。俺はもう疲れた」
「嘘やんそんな大きいタマ持っとるのにぃ。まだ出るやろ」
「手前ェのナカに出してやろうか?」
「……足りひん?」
「さっさと出てけ。明日も早いぞ」
「ハイハイ出て行きますー」

「どうした、若獅子よ」
アルスラーンさん……」
「お主は抱え込みすぎじゃの。もっと他人を頼らねば」
「ずっと思ってたんですけど。僕って弱いなって」
「ふむ」
「他の4人を見てると、なにかしら強みを持っているのに。僕はどうしても見劣りするというか」
「ふむ」
「こんなので……サモナーズのリーダーって言えるのかな、って思うと、4人やシロウ達に申し訳なくなってきて」
「ふむ」
「僕は」
「好きなだけ、泣くといい。わしの胸ならいつでも借りに来い。いろいろ言いたい事はあるがの、まずは泣け。のう……」